1月の中場、雪が何日か前に降り積もりまだ残る中
突然、電話が鳴った。
母が受話器をとると 『おふくろが死んでるよー!!』
脳出血で倒れてたそうです。
それから気まずい中での葬儀、祖父方の知らない親戚の人たち
その前で立派に装う男
私は心の中でこの男、無職ですから…。
全てが終わり祖父が住む家まで送り(祖父と祖母は別居していた) 降りて行った祖父は
電柱に背中をくっつけて座り込んでしまった。
それを見た瞬間、母は車のドアを開けて飛び出した
私は やめなよぉ!と言ったが もう祖父の所に行って背中をさすっていた。
部屋に入るのを見て車に戻った母に私は聞いた
何で?あんなに嫌な思いをさせられてきたのに 散々酷いこと言われて
母は 私にも解らない 気づいたら行ってた でした。
それをただ 黙って見てた男
自分の父親なのに。